食べ物には、それを嗜好する最高の時というのがあると思う。
そうめんは暑い日に氷でめんつゆを冷やしながら啜るのが美味しい。和菓子だったらやっぱり熱い緑茶がほしい。
それを欲する時に、最高のシュチュで、美味しくいただく。お腹一杯食べるのは駄目。少し物足りないと思った時にやめると、一番美味しいと感じた状態で終わることができる。
これが真の贅沢であり、食べ物に対する至上の愛である。
少なくとも僕はそう信じている。
であるからして、冷凍庫に潜むアイスを食べないで取っておくというのは、来るべき最高のシュチュに備えた、いわば下ごしらえである。
決して食べたくないというわけではない。
誰かに譲るつもりは毛頭ない。
姉が勝手に食べていいなどという道理は、あってはならない。
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